お知らせ

お知らせ

2018.01.21
2018年のIFSCルール変更の概要

IFSCから、2018年のルール変更の概要が公表された。

原文(008_18_AnnualRulesReview.pdf) PDFドキュメント

国内の大会にも影響する最も大きな変更点は、ボルダーの成績評価の変更である。

まず従来の「ボーナス」の呼称が「ゾーン」に変る。実は、最初にIFSC(当時はUIAA=ICC)がボルダリングを公式種目とした当時の呼称は「ゾーン」だった。それがほどなく「ボーナス」に変わり、そしてまたもとに戻った形になる。

そして何と言っても大きな変更は、順位付けの基準そのものに手が入れられたことだ。
これまでは以下の順に比較して順位を決定していた。

  1 完登したボルダー数
     ↓
  2 完登までのアテンプト数合計
     ↓
  3 ボーナスポイントの獲得数
     ↓
  4 ボーナスポイントの獲得までのアテンプト数合計

それが、以下のように入れ替わった。

  1 完登したボルダー数
     ↓
  2 ゾーンポイントの獲得数
     ↓
  3 完登までのアテンプト数合計
     ↓
  (4 ゾーンポイントの獲得までのアテンプト数合計 ※ 3までで同着だった場合のみ表示)

完登数が最も優先されるのは従来通りだが、次にゾーン(ボーナス)数を比較することになった。
わかりやすい例で言うと、従来の基準では決勝で3課題を一撃したが残る1課題ではゾーンを取れなかった選手と、3課題を計5アテンプトで完登し、残り一つでゾーンをとった選手では前者が上位となったが、2018年からは後者が上位となる。

これは昨年の決勝でオーバータイムが認められなくなったことと同様、選手の戦略にもそれなりの影響をあたえることになるだろう。
ケースバイケースではあるが、アテンプト数を気にして慎重にトライするより、ともかく数を打ってでもボーナスを取った方が有利になる可能性がある。


※ なお、このルールの国内への適用は2018年度(4月以降の大会)からとなります。
 

Content menu

JMSCA
山岳
スポーツクライミング
山岳保険