登山と計画
登山と計画
万全の備えに
概要
登山は計画から始まります。まず、登山地域などの情報を収集して、目標とする山やルートやメンバーを決め、計画を立ることが登山の第一歩となります。計画では装備・食糧・日程などのほか、危険予測などイメージトレーニングを行いエスケープルートなどを確実にします。そして、計画の内容を簡潔にまとめ、登山計画書を作成します。出発に先立っては、気象情報をチェックして危機管理へ備えます。目的の登山コースが、体力や技量の点で妥当かどうかを「山のグレーディング」を参考に検証しておくことも大事でしょう。
登山計画書
登山計画書には、登山者の氏名、年齢、連絡先、登山の予定と携行する装備と食糧等の量などを記入します。登山計画書を関係へ提出することから登山届とも言います。
残念ながら山の遭難事故は増えています。3千メートル級の山での事故ではなく、中級山岳や低山においてこの傾向がみられます。登山計画書は、計画書を提出した登山者を捜索する手がかりになるだけではなく、入山者から、目撃情報などの捜索に有効な情報を得るための助けになります。また、計画書を作成するとき登山計画を見直す機会にもなり、遭難を防止する役目も果たします。
ほとんどの登山口には、計画書を提出するポストが設けられています。ポストがない場合には近くの交番でも受けつけてもらえます。重要なことですが、家族や友人にもコピーを渡しておきましょう。また一人暮らしの場合には連絡先は親族・友人にしておいてください。