お知らせ

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2021.02.18
2021年スポーツクライミングユース国際競技大会派遣選手選考基準


1.権限の所在および決定の方法

 ユース日本代表選手を選考する最終的な権限は、公益社団法人日本山岳・スポーツクライミング協会 (以下「本協会」という。)にある。派遣選手の選考は、以下の基準に基づき、強化委員会が推薦し、常務理事会で承認することによって決定する。
 
2.選手選考方針および義務
・ユース日本代表として十分な実績を持つ選手および今後の活躍が期待される選手の中から選考する。
・単種目または複数種目で活躍が期待できる選手を最優先に強化委員会が推薦し選考する。
・世界ユースおよび大陸別枠選手権大会の各カテゴリーで優勝し、IFSC枠を多く獲得することで恒久的に多くの日本選手が世界で活躍できる場を創り出す。
・選考された選手は、当協会が定める規程やルールを遵守すること。
 
3.選考対象資格
(1)2021年12月31日の時点で以下の年齢であること。
・ユースBは、14歳または15歳であること。
・ユースAは、16歳または17歳であること。
・ジュニアは、18歳または19歳であること。
(2)当協会登録選手規程に従い、A登録をしていること。
(3)該当種目の2021年国内選考大会に参加すること。ただし、指定感染症への感染などの特別な事情により参加できない場合はその限りではない。
 
4.2021年ユース日本代表選手選考基準
 
(1) 2021年国際派遣大会
a. 世界ユース選手権大会(2021年8月23~31日:ロシア・ヴォロネジ)
b. アジアユース選手権大会(日程・場所未定)
c. 上記以外のユース国際大会(開催される場合は、以下の基準に沿って選考する)
 
(2) 2021年国内選考大会等
a. スポーツクライミング 第7回ボルダリングユース日本選手権倉吉大会(2021年4月24・25日:鳥取・倉吉)
b. スポーツクライミング 第9回リードユース日本選手権南砺大会(2021年5月29・30日:富山・南砺)
c. 第1回スピードユース日本選手権亀岡大会(2021年3月6日:京都・亀岡)
※ 4.(1)a世界ユース選手権大会は2021年6月13日時点まで、4.(1)bとcの国際派遣大会については、70日前までに開かれるIFSCおよびJMSCAの主催・共催・公認のスピード種目の大会または強化委員会主催によるスピード記録会の各カテゴリーのベストタイムランキングを使用する。
 
(3) 選考人数
IFSC枠および大陸別枠を除く、全ての選手の選考を4.(2)の国内選考大会等の結果をもとに各種目、各年齢別グループ男女(以下、カテゴリーとする)最大3名ずつ選考する。
 
(4) リード種目およびボルダリング種目派遣選手選考方法
a.4.(2)aおよび4.(2)bについては、各カテゴリーの優勝者を選考する。
b.4.(4)aを除き、コンバインドポイントの少ない者から順に、選考人数3名の枠が満つるまで選考する。
 
【コンバインドポイント】
4.(2)aとb両大会に出場している選手のみで順位の付け替えを行い、その順位の乗算を「コンバインドポイント」とする。ポイントの少ない選手が上位となる。
 
※コンバインドポイントが同ポイントの場合、その選手同士の順位を比べて、最も高い成績を持つ選手を上位とする(例)。
【例】
選手ボルダリングリード乗算ポイント
選手A2位6位12pt
選手B3位4位12pt
最も高い成績を持つ「A選手」が上位となる。
 
c. 上記の各種目の順位でも優劣がつかない場合は、以下の優先順の選考方法に沿って選考する。
 
優先順ユースBユースA・ジュニア
1
ユース日本代表に相当する選手
① IFSC・大陸別枠およびそれにより追加選考された選手を除く、2020年ユース日本代表(リード・ボルダリング・2種複合)に選考されている選手
② 2020年第6回ボルダリングユース日本選手権葛飾大会および第8回リードユース日本選手権南砺大会のユースC優勝者

※1:全対象選手が①に該当する場合、リードまたはボルダリングで選考された選手、複合(リード・ボルダリング)で選考された選手の順に優先する。
※2:対象選手が①と②に該当する場合は、上記②の両大会に出場している選手のうち、※7の方法でコンバインドポイントを算出し、ポイントの小さい選手を優先する。
・IFSC・大陸別枠およびそれにより追加選考された選手を除く、2020年ユース日本代表(リード・ボルダリング・2種複合)に選考されている選手

※3:全対象選手が上記に該当する場合、リードまたはボルダリングで選考された選手、複合(リード・ボルダリング)で選考された選手の順に優先する。
2
・2020年第6回ボルダリングユース日本選手権葛飾大会
・2020年第8回リードユース日本選手権南砺大会
上記2大会における個人最高順位

※4:1大会のみの出場であっても、出場した大会の個人順位で高い順位を獲得した選手を優先する。
※5:対象選手の2020年度のカテゴリーが異なる場合でも、上記大会における個人順位をそのまま使用して比較する。
・2021年第16回ボルダリングジャパンカップ
・第34回リードジャパンカップ
上記2大会における個人最高順位

※4を適用
3・2020年第6回ボルダリングユース日本選手権葛飾大会
・2020年第8回リードユース日本選手権南砺大会
上記2大会の両大会に出場している選手のうち、コンバインドポイントの小さい選手

※6:対象選手の2020年度のカテゴリーが同じ場合は、4.(4)bのコンバインドポイントにより算出する。
※7:対象選手の2020年度のカテゴリーが異なる場合は、両大会に出場している選手での順位付け替えをおこなわず、上記大会における個人順位をそのまま使用してコンバインドポイントを算出する。
・SPORT CLIMBING JAPAN TOUR 2020ボルダリング
・SPORT CLIMBING JAPAN TOUR 2020リード
上記2大会の種目別ランキング上位者

※4を適用
 
d. 4.(4)a・b・cで選考された選手は、4.(1)国際派遣大会においてリード・ボルダリングの両種目に参加すること。
 
(5) スピード種目派遣選手選考方法
a. 4.(2)c第1回スピードユース日本選手権亀岡大会の各カテゴリー優勝者
b. 4.(5)aを除き、ベストタイムが各カテゴリーのスピード基準タイムを満たした上位選手から最大2名まで選考する。
 
【スピード基準タイム】
選手ジュニアユースAユースB
男子7.0秒7.2秒8.2秒
女子10.4秒10.5秒10.7秒
 
c. 4.(5)bについては、2021年6月13日時点での各カテゴリーのベストタイムランキングにより4.(1)a世界ユース選手権大会派遣選手を選考する。4.(1)bとcの国際派遣大会については、2021年6月14日以降にベストタイムが上回る選手がいた場合に限り、各大会の70日前に派遣選手の入れ替えが行われる。
d. 4.(5)a・b・cで選考された選手は、4.(1)国際派遣大会においてスピード種目に参加すること。
 
(6) IFSC枠および大陸別枠保有選手による選考
4.(4)と4.(5)に加えて、2019年世界ユース選手権大会(イタリア・アルコ)およびアジアユース選手権(インド・バンガロール)大会の実績によるIFSC枠および大陸別枠保有選手(別紙)は、IFSCルールに従い、獲得した大会・種目のみ参加できる。なお、4.(6)と4.(4)または4.(5)で重複する選手がいた場合は、当該種目及びそのカテゴリーにおいて、4.(4)と4.(5)を除く最上位者を追加選考する。
 
※ 現時点で2019年のIFSC枠および大陸別枠の使用の可否については未定である。ただし、2021年5月31日時点の2021年IFSCルールにおいて、IFSC枠および大陸別枠が使用できなくなった場合であっても、2019年IFSC枠・大陸別枠保有選手および当該種目で追加選考された選手を、国際競技大会への派遣に関係なく2021年ユース日本代表選手として選考する。
 
(7) 公表時期
それぞれの国際大会派遣選手については、各大会開催の60日前を目処に協会ホームページにて公表する。
 
5.その他
・IFSCルールが変更された場合および大会要項の変更があった場合には、選手選考基準も準じて改定をおこなう。
・国際競技大会が開催される場合は、外務省海外安全情報や在外公館のホームぺージ、JMSCA日本代表チームの活動再開ガイドライン等を利用して、派遣先(国・地域)の国際情勢の変化や動向(感染症流行等)を注視し、危険度・危機情報を把握したうえ、強化委員会で協議し、派遣規模を縮小または派遣を中止する場合がある。
・国際競技大会が開催されない、もしくは派遣が難しい場合は、国内強化合宿や練習会等を通して次年度に向けた強化を図る。
 
〈別 紙〉 参考資料
2020年1月1日現在

2019年世界ユース選手権大会(イタリア・アルコ)および
2019年アジアユース選手権大会(インド・バンガロール)優勝者一覧

IFSC枠保有選手:2020年1月1日時点でのユースの世界選手権大会の優勝者
「2019年度 世界ユース選手権大会(イタリア・アルコ)」
・西田秀聖(リード優勝)
・関口準太(リード優勝)
・百合草碧皇(ボルダリング優勝)

「2019年度 アジアユース選手権大会(インド・バンガロール)」
【男子】
・川又玲瑛(リード・ボルダリング優勝)
・吉田智音(リード優勝)
・関口準太(ボルダリング優勝)

【女子】
・中川瑠(リード・ボルダリング優勝)
・菊地咲希(リード優勝)
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